PDFを開くたびにパスワードの入力を求められたり、ファイルは開けても編集・コピー・印刷ができなかったりして困っていませんか。こうした症状は、PDFに「文書を開くパスワード」または「権限パスワード」が設定されているときに起こります。
解除方法は、保護の種類によって異なります。まず、そのPDFを変更する権限があることと、必要なパスワードが分かっていることを確認してください。パスワードが不明な場合は、無理に回避せず、文書の作成者や管理者に確認するのが安全です。
この記事では、自分で作成したPDF、または所有者から解除を許可されたPDFを対象に、aJoysoftとUPDFで暗号化を解除する手順を解説します。解除できないときの確認ポイントと、処理後のファイルを安全に保存する方法も紹介します。
1. PDFの暗号化を解除する前に確認すること
PDFのパスワード保護は、主に次の2種類です。まず症状を確認すると、必要な操作を判断しやすくなります。
| 保護の種類 | 主な症状 | 解除に必要なもの |
|---|---|---|
| 文書を開くパスワード | PDFを開く前にパスワード入力を求められる | 正しい開くパスワード |
| 権限パスワード | PDFは開けるが、編集・コピー・印刷などが制限される | 所有者の許可。ソフトによっては権限パスワード |
作業前に、元の保護付きPDFをコピーして保管してください。解除後のファイルを別名で保存すれば、操作を誤った場合でも元の状態に戻せます。契約書や個人情報を含むPDFでは、外部サービスへアップロードする前に所属先の情報管理ルールも確認しましょう。
① 文書を開くパスワード
PDFを開く前に入力画面が表示される場合は、文書を開くパスワードが設定されています。このパスワードが分からないと、一般的なPDF編集ソフトで内容を開いて保護を削除することはできません。
自分で設定したパスワードを忘れた場合は、パスワード管理ツール、保護前の原本、バックアップを確認してください。第三者から受け取ったPDFなら、送信者にパスワードまたは解除済みのコピーを依頼します。
② 権限パスワード
PDFは開けるものの、編集・コピー・印刷ができない場合は、権限パスワードによって操作が制限されている可能性があります。解除する前に、文書の所有者から許可を得てください。
なお、電子署名済みPDF、証明書で保護されたPDF、DRMや組織のセキュリティポリシーで管理されているPDFは、通常のパスワード削除とは扱いが異なります。通常の手順で解除できない場合は、文書の発行元または管理者に確認しましょう。
2. aJoysoftでPDFの暗号化を解除する方法
aJoysoft PDF Password Removerは、複数のPDFを追加し、パスワード保護や編集・コピー・印刷の制限を削除できるデスクトップツールです。Windows版とMac版があり、文書を開くパスワードが設定されている場合は、正しいパスワードを入力する必要があります。

① 解除するPDFを追加する
aJoysoftを起動し、「Add Files(ファイルを追加)」をクリックして対象のPDFを選びます。PDFを画面へドラッグ&ドロップして追加することもできます。

② パスワード保護を解除する
開くパスワードの入力を求められない場合
PDFを開ける状態で、編集・コピー・印刷だけが制限されている場合は、対象ファイルを選択して「Remove Password」をクリックします。処理対象と保存先を確認してから実行してください。

南京錠アイコンが表示される場合
文書を開くパスワードが設定されているPDFでは、一覧に南京錠アイコンが表示されます。
アイコンをクリックし、正しいパスワードを入力して「OK」を選択してください。
その後、「Remove Password」を実行します。

詳しい画面の流れは、aJoysoft公式のPDFから暗号化を削除する手順でも確認できます。画面表記はバージョンによって異なる場合があります。
③ 解除済みPDFを保存して確認する
保存先を選び、解除後のPDFを元ファイルとは別の名前で保存します。保存したファイルをいったん閉じ、再度開いて次の点を確認してください。
- 開くときにパスワードを求められないか
- 必要な編集・コピー・印刷ができるか
- ページ、文字、画像、リンクに欠落がないか
- 解除前の元ファイルが残っているか
確認が終わるまで、元の保護付きPDFは削除しないでください。
3. UPDFでPDFの暗号化を解除する方法
UPDFでは、PDFの保護を削除した後、そのまま内容の確認、編集、注釈、ページ整理などを行えます。解除から修正まで1つのアプリで完了したい場合に向いています。
Windows • macOS • iOS • Android 100%安全
① UPDFで保護されたPDFを開く
UPDFを起動し、「ファイルを開く」から対象のPDFを選びます。ファイルをUPDFの画面へドラッグ&ドロップしても開けます。文書を開くパスワードが設定されている場合は、入力画面で正しいパスワードを入力してください。

② 「パスワードを削除」を選ぶ
画面上部の「保存」アイコン横にあるメニューを開き、「パスワードを削除」を選択します。バージョンによっては「この文書からセキュリティ設定を削除」と表示されます。項目が見つからない場合は、最新版へ更新し、PDFにパスワード保護が設定されているか確認してください。

③ 解除したPDFを別名で保存する
確認画面が表示されたら、内容を確認して解除を進めます。権限パスワードの入力を求められた場合は、正しいパスワードを入力してください。

解除後は「名前を付けて保存」を選び、元ファイルとは別の名前で保存します。保存したコピーを閉じてもう一度開き、パスワード入力画面が表示されないことを確認してください。編集・コピー・印刷が目的なら、それぞれの制限も解除されているか実際に試します。
解除後に内容を見直したい場合は、PDFに様々な種類のコメントを追加する方法も参考にしてください。
UPDFでPDFの暗号化解除を試すには、以下のボタンからダウンロードしてください。
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4. PDFの暗号化を解除できないときの対処法
解除に失敗したときは、別のツールを次々に試す前に、パスワードの種類、保存先、ファイルの保護方式を確認しましょう。
① パスワードが分からない
文書を開くパスワードが不明な場合、通常のPDF編集ソフトでは保護を削除できません。送信者や文書管理者に連絡し、正しいパスワードまたは解除済みコピーを依頼してください。自分で設定したパスワードなら、パスワード管理ツール、メールや社内チャットの送付履歴、保護前の原本、バックアップを確認します。推測を繰り返したり、出所の分からない解析サービスへ機密PDFをアップロードしたりするのは避けましょう。
② 削除メニューが表示されない
「パスワードを削除」や「セキュリティ設定を削除」が表示されない場合は、PDFが実際に保護されているか、閲覧専用モードではないか、アプリが最新版か、署名・証明書・DRM・組織のセキュリティポリシーで管理されていないかを確認してください。署名済み文書や組織管理のPDFでは、保護の削除が署名の有効性や社内ルールに影響する場合があります。作成者または管理者に確認してから操作してください。
③ 保存後もパスワードを求められる
解除後も入力画面が出る場合は、解除したコピーではなく元のPDFを開いている可能性があります。保存先とファイル名を確認し、解除後に作成されたファイルを開き直してください。
それでも解決しない場合は、保存処理が完了しているか、開くパスワードと権限パスワードの両方が設定されていないかを確認します。ブラウザの「印刷」から新しいPDFを作る方法は、リンク、フォーム、注釈、署名などが失われることがあるため、元の構造を保ちたい文書には向きません。
5. PDFの暗号化解除に関するよくある質問
① パスワードを知らなくてもPDFの暗号化を解除できますか?
文書を開くパスワードが設定されている場合は、原則として正しいパスワードが必要です。パスワードが分からないときは、作成者や管理者に確認してください。編集・コピー・印刷だけが制限されている場合でも、所有者の許可を得たうえで解除します。
② 暗号化を解除するとPDFの内容は変わりますか?
通常はパスワードや操作制限が削除され、本文そのものは維持されます。ただし、使用するソフトやPDFの構造によって結果が異なる可能性があるため、必ず別名で保存し、ページ、画像、リンク、フォーム、注釈、署名を確認してください。
③ オンラインのPDF解除サービスを使っても安全ですか?
安全性やデータの扱いはサービスごとに異なります。契約書、個人情報、社外秘資料などは、社内ルールとサービスの保存期間・削除方針を確認し、必要に応じて端末内で処理できるデスクトップソフトを選びましょう。
④ 解除後のPDFをそのまま共有してもよいですか?
共有範囲と文書の機密性を確認してから送信してください。パスワードを削除すると受信者は開きやすくなりますが、第三者にも閲覧されやすくなります。必要であれば、共有相手に合わせて新しいパスワードやアクセス権を設定します。
6. まとめ
PDFの暗号化を解除するときは、まず「PDFを開けない」のか、「開けるが編集・コピー・印刷ができない」のかを確認します。正しいパスワードと解除権限がある場合は、次のように方法を選ぶと迷いにくくなります。
- 複数のPDFをまとめて処理したい:aJoysoft
- 解除後に同じアプリで確認・編集したい:UPDF
- パスワードが不明、または組織のポリシーで保護されている:所有者や管理者へ確認
どの方法でも、元のPDFを残し、解除後のファイルを別名で保存してください。最後に保存したコピーを開き直し、パスワード入力の有無と、必要な編集・コピー・印刷ができるかを確認すれば、作業漏れを防げます。
PDFの暗号化解除から内容の確認、編集、注釈までまとめて行いたい方は、公式版のUPDFをお試しください。
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