
ページ数の多いPDFを受け取ったものの、「必要な章だけ共有したい」「1件ずつ別のファイルにしたい」「メールで送れるサイズに分けたい」と困ることはありませんか。
PDFの分割方法は1つではありません。1ページずつ分ける方法、一定のページ数で区切る方法、任意の位置で分割する方法などがあり、目的に合わない設定を選ぶと、分割後のファイルを整理し直す手間が増えてしまいます。
この記事では、PDFをページ数、指定位置、ファイルサイズ、ブックマークごとに分割する方法を解説します。インストール不要で処理する方法や、ページ抽出との違いも確認しながら、自分の用途に合う方法を選びましょう。
PDFをどのように分割したい?目的別の選び方

PDFを分割する前に、完成後のファイルをどのように使いたいか考えてみましょう。適した設定は、ページ数や共有方法によって異なります。
| やりたいこと | 適した分割方法 | 想定される場面 |
|---|---|---|
| すべてのページを個別に保存したい | 1ページごとに分割 | 申請書、領収書、スキャン資料を1件ずつ管理する |
| 一定のページ数で均等に分けたい | ページ数を指定して分割 | 長い資料を5ページ、10ページ単位に分ける |
| 章や内容の区切りに合わせたい | 分割位置を個別に指定 | 表紙、本文、付録を別々のPDFにする |
| メールやシステムの容量制限に合わせたい | ファイルサイズを指定して分割 | 大容量PDFを10MB以下などに分ける |
| 見出しや章ごとに自動で分けたい | ブックマークごとに分割 | マニュアルや報告書を章単位で保存する |
| 一部のページだけ取り出したい | ページ抽出 | 100ページ中、5~8ページだけを別ファイルにする |
1つのPDFを一定のルールで複数ファイルにするなら「分割」、必要なページだけを選んで保存するなら「抽出」が適しています。
PDFを分割する基本手順
ここでは、複数の分割方法に対応しているUPDFを使って操作します。分割方法によって設定内容は異なりますが、PDFを開いて分割機能を選ぶまでの流れは共通です。

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PDFを開いて分割機能を選択する

UPDFを起動し、「ファイルを開く」から分割したいPDFを選択します。以前に開いたPDFであれば、ホーム画面の「履歴」から開くこともできます。
PDFを開いたら、画面左上の「ページを整理」アイコンをクリックします。ページ管理画面に切り替わり、各ページがサムネイルで一覧表示されます。
続いて、上部に表示される「分割」をクリックしてください。
ページの並びに誤りがある場合は、分割する前にサムネイルをドラッグして順番を整えておきましょう。回転方向や不要なページも先に確認しておくと、分割後の修正を減らせます。
分割方法を設定して保存する

分割画面では、ページ数、ファイルサイズ、カスタム設定、トップレベルのブックマークなど、用途に応じた方法を選択できます。
希望する条件を設定し、出力先を確認してから分割を実行します。処理が完了したら、生成されたファイルを開き、ページ範囲やファイル名が想定どおりになっているか確認してください。
複数のPDFが生成されるため、保存先には新しいフォルダーを用意しておくと管理しやすくなります。
目的に合わせてPDFを分割する方法
ここからは、それぞれの設定がどのような作業に向いているのかを具体的に見ていきます。基本操作を繰り返す必要はなく、「分割」画面で目的に合う項目を選択すれば対応できます。
1ページずつ別のPDFに分割する

申請書、請求書、領収書などが1つのPDFにまとまっている場合は、1ページごとに分割すると個別に管理しやすくなります。
分割方法でページ数を基準にする項目を選び、各ファイルのページ数を「1」に設定します。たとえば10ページのPDFなら、1ページずつ収録された10個のPDFが作成されます。
ただし、1件の書類が2ページ以上で構成されている場合は、1ページごとではなく、その書類のページ数に合わせて設定してください。
指定したページ数ごとに分割する

長い資料を均等に小分けしたい場合は、各ファイルに含めるページ数を指定します。
たとえば100ページのPDFを5ページごとに分割すると、原則として20個のPDFが生成されます。研修資料を配布単位ごとに分ける場合や、スキャンした資料を一定枚数で整理する場合に便利です。
総ページ数が設定した数で割り切れない場合、最後のファイルだけページ数が少なくなります。保存後に各ファイルのページ数も確認しておきましょう。
必要な位置を指定して分割する

表紙、本文、付録など、内容の区切りが均等ではないPDFには、分割位置を個別に設定する方法が適しています。
カスタム設定を選び、文書の構成に合わせて区切る位置を指定します。たとえば、1~3ページを表紙と概要、4~15ページを本文、16ページ以降を付録として分ける、といった整理ができます。
区切り位置を設定する前にページのサムネイルを確認し、章の開始ページや最終ページを間違えないようにしましょう。
特定のページだけを選んで1つのPDFとして保存したい場合は、カスタム分割よりもページ抽出の方が適していることがあります。
ファイルサイズを指定して分割する

メール添付やファイル提出システムの容量上限に合わせたい場合は、ファイルサイズを基準に分割します。
分割後のファイルに設定したい上限サイズを入力し、処理を実行します。ファイルサイズを基準に分割しても、各ページのデータ量や埋め込みフォント、画像などの構成によっては、指定した容量以下にならない場合があります。
提出先に厳密な容量制限がある場合は、分割後のファイルサイズを確認し、必要に応じてPDF圧縮も組み合わせましょう。
容量を基準にする詳しい手順や、メール添付などの具体的な場面については、PDFをファイルサイズで分割する方法で確認できます。
ブックマークごとに分割する

章や見出しにブックマークが設定されているPDFは、トップレベルのブックマークを基準に分割できます。
この方法は、マニュアル、電子書籍、報告書など、文書構造がブックマークで整理されているPDFに向いています。ページ番号を1つずつ確認しなくても、章単位でファイルを分けられるのが特徴です。
ブックマークがないPDFや、ブックマークの階層・移動先が正しく設定されていないPDFでは、意図した位置で分割できません。実行前にブックマークの内容を確認してください。
インストールせずにオンラインでPDFを分割する方法
機密性の低いPDFを一時的に処理するだけなら、オンラインツールを使う方法もあります。ここではiLovePDFを例に、基本的な流れだけを確認します。

- ブラウザでPDF分割機能を開き、対象ファイルをアップロードします。
- ページ範囲による分割、または全ページの抽出など、希望する方法を選択します。
- 対象範囲を設定し、分割処理を実行します。
- 処理後のファイルをダウンロードして内容を確認します。
オンラインツールはソフトをインストールせずに利用できますが、ファイルを外部サーバーへアップロードする必要があります。契約書、顧客情報、社内資料などを扱う場合は、利用規約、プライバシーポリシー、ファイルの保存期間を確認してください。
インターネット接続が不安定な環境や、大容量ファイルを繰り返し処理する場合は、端末上で作業できるデスクトップツールの方が適しています。
ブラウザの印刷機能で必要なページを分ける方法
Google Chromeなどのブラウザでは、印刷機能を使って指定ページを新しいPDFとして保存できます。

- ブラウザでPDFを開き、印刷画面を表示します。
- 送信先またはプリンターとして「PDFに保存」を選択します。
- ページ設定を「カスタム」に変更し、「1-5」のように保存したい範囲を入力します。
- 保存先とファイル名を指定して、新しいPDFを保存します。
この方法は、数ページだけを別ファイルにしたい時には手軽です。ただし、複数の範囲を自動で別々のPDFに分割する機能ではないため、ファイルごとに印刷と保存を繰り返す必要があります。
ブックマーク単位やファイルサイズ単位で分けたい場合、ページ数の多いPDFを一括処理したい場合には、専用の分割機能を使う方が効率的です。
PDFの分割とページ抽出の違い

「PDFを分割する」と「PDFからページを抽出する」は似ていますが、処理する目的が異なります。
| 操作 | 処理内容 | 適しているケース |
|---|---|---|
| PDF分割 | 元のPDF全体を一定のルールで複数ファイルに分ける | 全ページを章別、ページ数別、容量別に整理したい |
| ページ抽出 | 選択したページを取り出して新しいPDFとして保存する | 必要なページだけ共有・保存したい |
たとえば、100ページのPDFを10ページずつ10個のファイルにするのは「分割」です。一方、100ページのうち5~8ページだけを取り出す操作は「抽出」に当たります。
UPDFでは、どちらも「ページを整理」から操作できます。PDFの結合、並び替え、挿入、置換、削除なども含めて整理したい場合は、PDFページを整理する方法も参考にしてください。
PDFを分割する時の注意点

元のPDFを残してから作業する
分割後にページの不足や設定ミスが見つかる可能性があります。元ファイルを上書きせず、複製したPDFで作業するとやり直しやすくなります。
ページの順番と向きを先に確認する
スキャンPDFでは、ページ順や回転方向が正しくない場合があります。分割前に並び替えや回転を済ませておけば、生成された複数のファイルを個別に修正する手間を減らせます。
フォームやリンクの動作を確認する
入力フォーム、内部ページリンク、目次、ブックマークを含むPDFでは、分割によって参照先のページが別ファイルになることがあります。分割後はリンクやフォームが想定どおりに動作するか確認しましょう。
ファイル名を整理する
分割すると複数のPDFが同時に生成されます。「資料_第1章」「申請書_001」のように内容や順番がわかる名前へ変更すると、共有後も管理しやすくなります。
パスワードや編集権限を確認する
保護されたPDFは、権限設定によって分割できない場合があります。自分に編集権限があるファイルか確認し、必要であれば正しいパスワードを使用してください。
PDF分割に関するよくある質問
Q1. PDFを1ページずつ分割できますか?
はい。ページ数を基準にした分割方法を選び、各ファイルのページ数を「1」に設定すると、各ページを個別のPDFとして保存できます。
Q2. PDFの一部だけを別ファイルにできますか?
できます。必要なページだけを保存する場合は、PDF分割ではなくページ抽出が適しています。抽出したいページを選択し、新しいPDFとして保存してください。
Q3. PDFを無料で分割できますか?
無料で試用できるPDF編集ソフトやオンラインツール、ブラウザの印刷機能などを利用できます。ただし、無料版では処理回数、ファイル容量、保存方法などに制限が設けられている場合があります。
Q4. PDFを分割すると画質は落ちますか?
通常、ページをそのまま分割するだけであれば、画像を再圧縮する処理とは異なるため、見た目が大きく変化することはありません。ただし、印刷機能を経由した保存や、分割と同時に圧縮を行った場合は、画質や文書構造が変わる可能性があります。
Q5. Adobe AcrobatでもPDFを分割できますか?
はい。Adobe Acrobatのページ整理機能から、ページ数、ファイルサイズ、ブックマークなどを基準に分割できます。具体的な操作は、Adobe AcrobatでPDFを分割する方法で確認できます。
Q6. スマホでもPDFを分割できますか?
利用するアプリやOSによって対応範囲は異なります。外出先で数ページを処理する場合はスマホでも対応できますが、ページ数の多いPDFや細かな分割設定には、画面の大きいパソコンが向いています。
Q7. 分割後のPDFをもう一度まとめられますか?
はい。分割後のPDFを選択して結合すれば、再び1つのファイルにまとめられます。ただし、元の順番と異ならないよう、結合前にファイル名やページ順を確認してください。
まとめ
PDFを分割する時は、単にファイルを小さくするのではなく、分割後にどのように管理・共有するかを考えて方法を選ぶことが大切です。
1ページずつ保存する場合や一定のページ数で区切る場合はページ数による分割、章の区切りに合わせる場合はカスタム設定やブックマークによる分割が適しています。容量制限に合わせたい場合は、ファイルサイズを基準にすると整理しやすくなります。
UPDFでは、これらの分割方法に加えて、ページの抽出、並び替え、回転、削除なども同じページ整理機能から行えます。まず分割後の完成形を決め、元のPDFを残したうえで作業を進めましょう。
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