表紙と本文を1つのPDFにまとめたい、スキャンした資料のページ順を直したい。こうした作業に使えるのが、無料のオープンソースソフト「PDF Arranger」です。WindowsとLinuxで利用でき、ページのサムネイルを見ながら資料を組み立てられます。
ファイル全体を結合するだけでなく、必要なページを取り出したり、向きや余白をそろえたりするページ整理にも使えます。
PDF Arrangerでできること
PDF Arrangerは、複数の資料を1つにまとめたり、必要なページだけを取り出したりするためのソフトです。

ページの並べ替え・回転・削除に加え、逆順への変更、余白のトリミング、ページサイズの調整にも対応しています。見開きを左右に分けるなど、1枚のページを分割することもできます。
既存の文字データも検索できるので、長い資料から目的のページを探しながら構成を整えられます。
ダウンロードと日本語の設定
Windows版を公式配布元から入手する
Windows版は、公式GitHubのリリースページで配布されています。2026年10月26日に確認した最新表示は1.14.0です。Assetsを開き、Windows用のMSI版またはportable ZIP版を選びます。

MSI版はインストールして使う形式、portable ZIP版は展開したフォルダーから使う形式です。似た名前の配布サイトと取り違えないよう、公式プロジェクトからたどってください。会社の端末では、ポータブル版でも社内の利用ルールに従う必要があります。
Linuxでは、利用しているディストリビューション向けのパッケージを使います。
表示言語を日本語にする
「Preferences」の言語設定から日本語を選べます。翻訳されていない項目は英語で表示されるため、この先の手順でも、項目によっては英語名を併記しています。

PDF Arrangerの使い方
元ファイルを残し、編集する権限のあるPDFで作業してください。ページを集めて順番を整えたあと、必要に応じて取り出しや余白調整を行い、最後に保存します。
PDFを結合し、ページ順を整える
複数のPDFを結合するときは、同じウィンドウへ追加します。
- 最初のPDFを開き、ページのサムネイルが並んだ画面を表示します。
- 「インポート(Import)」で、追加するPDFを読み込みます。追加分は現在の文書の末尾に入ります。
- 移動したいページのサムネイルをドラッグし、表紙・本文・添付資料が目的の順に並ぶように配置します。

別のPDFを「開く」操作では、新しいウィンドウ側で開く場合があります。作業中の文書へ足すときは「インポート」を使ってください。並べ替えたあとは、サムネイルの順番に加え、紙面に印字されたページ番号にもずれがないか見ておきましょう。
必要なページを別のPDFに書き出す
一部のページだけを渡したい場合は、対象を選んで書き出します。ページごとに別ファイルにすることもできます。
- 書き出すページを選びます。連続した範囲は、始点のページをクリックしてからShiftキーを押しながら終点をクリックすると選択できます。
- 「Export」から、選択ページを1つにまとめる「Export Selection to a Single File」、または各ページを別ファイルにする「Export Selection to Individual Files」を選びます。

- 保存先とファイル名を指定します。出力したPDFを開き、渡したいページが過不足なく入っているか確認してください。
「ページを分割(Split Pages)」は、見開きなどの紙面そのものを区切る機能です。ページを別ファイルに取り出す場合は、上の書き出し操作を使います。
余白をトリミングする
余白が広いページは、トリミングで見える範囲を調整できます。
- 対象ページを選び、「Crop Margins」を開きます。
- 余白の境界を調整し、見出し・ページ番号・表の罫線が切れていないことを確かめて確定します。

用紙の寸法を変えるページサイズ調整も使えますが、トリミングとは目的が異なります。余白を狭めたいのか、用紙の大きさをそろえたいのかで使い分けます。
整理したPDFを保存する
- 「名前を付けて保存(Save As)」で元ファイルと異なる名前を指定し、整理した文書をPDFとして保存します。

- 保存したPDFを開き直し、ページの抜け・重複、順番や向き、文字や表の欠けがないか確認します。
文書全体を保存する操作と、選んだページだけを書き出す操作は用途が違います。結合した資料を丸ごと残すなら保存、一部だけを渡すなら書き出しを使います。
しおり・リンクを残すときの注意点
しおりやリンクを含むPDFは、整理後も同じように使えるとは限りません。特に、次の操作では情報が失われる場合があります。
- ページサイズの変更:リンクを含むページの寸法を変更する場合。
- 紙面の再構成:冊子の生成・分解、複数ページを1枚の紙面にまとめる処理を行う場合。
- 表示範囲や重なりの変更:余白を非表示にしたり、ページを重ね合わせたりする場合。
複数のPDFを1つのファイルに結合することと、複数の紙面を1枚にまとめることは異なります。上の「紙面の再構成」は後者を指します。
1.14.0には「Preserve document information from the first file opened」という設定があります。有効にすると、最初に開いた文書の情報を使います。しおり・リンクを引き継ぐにはpikepdf 8.0以降が必要です。無効にした場合は、複数文書のしおりをまとめます。
元ファイルを残したうえで、保存後のしおりを選択し、リンク先にも移動できるか確認してください。
PDF ArrangerとUPDFの違い・選び方
PDF Arrangerと同じく、Windows版UPDFでもページの結合・取り出し・並べ替え・回転・削除・トリミングができます。さらに、PDFの編集機能やOCR、変換、注釈も使えるため、資料の整理から修正、レビューまでを1つのソフトで扱いたい場合の選択肢になります。
ページ整理から編集までまとめて試したい方は、UPDFをダウンロードして操作を確かめてみてください。
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| 比較項目 | PDF Arranger | UPDF |
|---|---|---|
| ページ整理 | 結合・抽出・並べ替え・回転・削除・トリミング | 結合・抽出・並べ替え・回転・削除・トリミング |
| 文字・画像の直接編集 | 非対応 | 対応 |
| OCR | 非対応 | 検索・編集可能なPDFに変換 |
| 変換・注釈 | 非対応 | Word・Excel変換/ハイライト・付箋 |
| 対応OS | Windows・Linux | Windows・Mac・iOS・Android(機能差あり) |
| 料金 | 無料(オープンソース) | 買い切り(永続ライセンス)/年額 |
| 無料版の保存 | 透かしなし | 透かしあり/OCR出力制限 |
ページ整理と本文の修正を続けて行う
UPDFなら、ページの構成を整えたあとに文章や画像も修正できます。たとえば店舗リニューアル計画書で、ページ順を整えてから実施方針表の項目名を直す場合は、次のように進めます。
- 整理するPDFをWindows版UPDFで開きます。PDF Arrangerで作業済みなら、その保存ファイルも使えます。
- 「ツール」から「編集」を選び、修正したい文字を選択して書き換えます。

- 別名で保存し、文字の折り返しや表の見た目、ページ順が崩れていないか確認します。
OCR・変換・注釈など、ほかの作業にも対応
- OCR:スキャンPDFを編集可能なPDFに変換。認識後は日付・金額・固有名詞を元の紙面と照合します。
- 変換・注釈:PDFをWordに変換して文章を再利用。Excelへの変換や、ハイライト・付箋での注釈にも対応します。
- 配布・提出:ファイルの圧縮、パスワード保護、フォーム入力・署名に対応します。
- AIによる読解:長い資料の要約・翻訳を支援。AIにはPDF編集機能とは別の利用枠・プランがあります。
- 端末間の連携:UPDF CloudでPDFを別端末へ同期できます。移動先で必要な機能に対応しているか確認してから、作業を続けてください。
UPDF Proは買い切りの永続ライセンスと年額プランから選べます。無料版は編集後の保存時に透かしが付き、OCR結果の保存・コピー・編集はできません。
よくある質問
Q1. ポータブル版なら会社のPCでも自由に使えますか?
いいえ。ポータブル版にも勤務先のソフトウェア利用規程が適用されます。インストール不要でも、必要な承認は得てから使ってください。
Q2. 文字検索に対応していれば、スキャンPDFでも検索できますか?
画像だけのPDFには、検索対象となる文字データがありません。OCRなどで文字データを付ける必要があります。スキャン済みでも、すでにOCR処理されていれば検索できる場合があります。
Q3. 余白をトリミングすれば、機密情報も消せますか?
トリミングだけを機密情報の削除手段にしないでください。外部へ渡す前に情報を除去するなら、墨消しなど、その目的に対応した機能を使い、出力したPDFにも情報が残っていないか確認する必要があります。
まとめ
PDFの構成を整える作業は、無料のPDF Arrangerで進められます。書き出しでファイルを分ける操作と、見開きの紙面を分ける操作を取り違えないようにしましょう。
ページ整理に加えて、本文の修正、OCR、変換や注釈まで1つのソフトで扱いたいなら、UPDFが候補になります。使う範囲と料金の条件を照らして選び、元ファイルを残して保存後の内容を確認してください。
買い切りで使えるPDFソフトを探している方も、まずはUPDFの無料版で使い心地を確かめてみてください。
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Android版UPDF
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PDF編集
PDF注釈付け
PDF作成
PDFフォーム
リンクの編集
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PDF分割
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ページの回転
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