MacでPDFの送信やアップロードに時間がかかるときは、ページの寸法を変えるのではなく、PDFのファイル容量を圧縮します。画質を選びながら調整したい場合はUPDF、Macの標準機能だけで済ませたい場合は「プレビュー」が候補です。
この記事では、MacでPDFを圧縮する4つの方法を比較し、容量を小さくした後に確認すべき画質のポイントまで解説します。
MacでPDFを圧縮する前に:容量・ページサイズ・トリミングの違い
「PDFのサイズを小さくする」という表現は、変更したい対象によって操作が異なります。本ページが扱うのは、メール添付やアップロードをしやすくするためのファイル容量の圧縮だけです。
| 目的 | 変更する対象 | 確認先 |
|---|---|---|
| PDFの容量を小さくする | ファイル容量 | このページで解説します。 |
| PDFの紙面寸法を変える | A4・A3などのページサイズ | PDFのページサイズを変更する方法を確認してください。 |
| 余白や表示範囲を切り取る | ページのトリミング範囲 | PDFをトリミングする方法を確認してください。 |
| PDF内の画像を拡大・縮小する | 配置画像の表示寸法 | PDF内の画像サイズを変更する方法を確認してください。 |
MacでPDFを圧縮する4つの方法
用途に合う方法を先に選ぶと、圧縮後のやり直しを減らせます。
| 方法 | 向いているケース | 画質の調整 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| UPDF | Macアプリで品質と推定容量を確認しながら圧縮したい | 複数の品質から選択 | 圧縮後は別名で保存して確認する |
| プレビュー | Macの標準機能だけで手早く容量を減らしたい | Quartzフィルタなどの書き出しオプション | 画質が大きく低下する場合がある |
| Adobe Acrobatオンライン | インストールせずブラウザで圧縮したい | 高・中・低から選択 | PDFをオンラインサービスへアップロードする |
| iLovePDF | 別のオンライン圧縮方法を使いたい | 3段階の圧縮レベル | PDFをオンラインサービスへアップロードする |
方法1:UPDFでPDFの容量を小さくする
UPDFでは、MacでPDFを開き、出力品質と圧縮後の推定ファイルサイズを見ながら保存できます。容量だけでなく、文字や画像の見やすさも調整したい場合に向いています。
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- UPDFを起動し、容量を小さくしたいPDFを開きます。
- 画面右側の「保存」メニューを開き、「ファイルサイズを縮小…」を選択します。

- 出力するドキュメントの品質を選び、表示される圧縮後の推定ファイルサイズを確認します。品質を下げるほど圧縮率は高くなるため、用途に合う設定を選びます。

- 「名前を付けて保存」をクリックし、元のPDFとは別のファイル名と保存場所を指定して保存します。
画像を多く含む提案資料のようなPDFは、選択する画質によって容量と見え方の差が出やすいため、圧縮後のファイルを開いて確認してください。
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方法2:プレビューでPDFを圧縮する
追加のアプリを使わずに圧縮したい場合は、Mac標準の「プレビュー」を利用できます。ただし、Appleは圧縮によって元のPDFより品質が低下する場合があると案内しています。元ファイルを上書きせず、別名で保存するのが安全です。
- 圧縮したいPDFを「プレビュー」で開きます。
- 「ファイル」>「書き出す」を選択します。
- 「Quartzフィルタ」で「Reduce File Size(ファイルサイズを減らす)」を選択します。

- 元のPDFと区別できるファイル名を付けて保存します。
手順や利用できる書き出しオプションは、Appleの「プレビュー」でPDFのサイズを減らすガイドでも確認できます。
方法3:Adobe AcrobatオンラインでPDFを圧縮する
Adobe Acrobatオンラインは、SafariなどのブラウザからPDFをアップロードして圧縮する方法です。現在の公式ツールでは、高・中・低の圧縮レベルを選べます。
- Adobe AcrobatオンラインのPDF圧縮ツールを開き、PDFを選択またはドラッグ&ドロップします。
- 容量と画質のバランスに合う圧縮レベルを選び、「圧縮」を実行します。

- 処理後のPDFをダウンロードし、内容を確認します。
オンライン方法ではPDFを外部サービスへアップロードします。機密文書や社内資料は、所属先のファイル取り扱いルールを確認してから使用してください。
方法4:iLovePDFでPDFを圧縮する
iLovePDFもブラウザで使えるPDF圧縮サービスです。「最も高い圧縮率」「推奨の圧縮」「低圧縮」から選べるため、用途に合わせて調整できます。
- iLovePDFのPDF圧縮ページを開き、PDFをアップロードします。
- 圧縮レベルを選び、「PDF圧縮」を実行します。

- ダウンロードしたPDFを開き、容量と画質を確認します。
Adobe Acrobatオンラインと同様にアップロード型の方法なので、機密性の高いPDFでは利用可否を事前に確認してください。
MacでPDFを圧縮する方法の選び方
圧縮方法を選ぶときは、処理の速さだけでなく、PDFを外部へアップロードできるか、画質をどこまで調整したいか、アプリをインストールできるかの3点を確認します。
機密性の高いPDFはオフライン処理を優先する
契約書や顧客情報を含むPDFは、最初に外部サービスへアップロードできるかを確認します。アップロードできない場合は、Mac内で処理できるUPDFまたはプレビューを選びます。
画質と容量のバランスを調整するならUPDFを選ぶ
文字や写真の見やすさを残したい場合は、圧縮品質と推定ファイルサイズを確認しながら調整できるUPDFが向いています。プレビューの「Reduce File Size」は手早い一方、PDFによっては画質が大きく下がるため、圧縮後の確認が欠かせません。
インストールせず一度だけ圧縮するならオンラインツールを使う
機密性に問題がなく、アプリを追加せず一度だけ圧縮したい場合は、Adobe AcrobatオンラインまたはiLovePDFが便利です。ブラウザでアップロードから圧縮、ダウンロードまで完結します。
迷った場合は、「外部へアップロードできるか」→「画質を細かく調整したいか」→「アプリをインストールできるか」の順に判断すると、用途に合う方法を選びやすくなります。
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圧縮後の画質とファイル容量を確認するコツ
圧縮後は「小さくなったか」だけでなく、「用途を満たしたか」で合否を決めます。先に提出先の上限容量と最終用途(画面閲覧・印刷・保管)を決め、元のPDFと圧縮後のPDFを同じ条件で比較してください。
- 合格ラインを先に決める:アップロード上限やメール添付上限を確認し、「上限未満かつ用途に必要な品質」を目標にします。最小容量そのものを目的にしないことが重要です。
- 実容量と削減率を記録する:Finderで元ファイルと圧縮後ファイルを選び、Command+Iの「情報を見る」で容量を比較します。削減率は「(元容量-圧縮後容量)÷元容量×100」で確認できます。
- 劣化しやすいページを横並びで比べる:小さい文字・細い罫線、写真・グラデーション、スキャン文字を含む代表ページを選び、元PDFと圧縮後PDFを同じ倍率で比較します。先頭ページだけの確認では不十分です。
- 実際の出力条件で確認する:画面閲覧用は通常の表示倍率、印刷用は原寸の試し刷りで確認します。QRコード、バーコード、注釈、細線がある場合は、読み取りや判別も試します。
- 見た目以外の機能も試す:ページ数、文字検索・コピー、リンク、しおり、フォーム入力が元PDFと同様に使えるか確認します。OCR済みPDFでは、同じ語句を圧縮前後で検索すると判定しやすくなります。
- 圧縮は一段階ずつ強める:高画質または低圧縮から始め、目標容量に届かないときだけ一段階強めます。毎回元PDFから作り直せば、不要な再圧縮による劣化を避けやすくなります。
- 減らない原因を特定する:まだ大きい場合は、画像だけをさらに劣化させる前に、何が容量を占めているかを確認します。Acrobat Proの「スペース使用量の監査」では、画像、フォント、フォーム、コメントなどの割合を確認できます。
デジタル署名付きPDFは、署名後に編集が制限される場合があります。可能なワークフローなら圧縮と確認を先に済ませ、最終版へ署名してください。また、印刷用途では一部の圧縮方法が画像品質に影響するため、画面上の見た目だけで合格にせず、代表ページを実寸で試し刷りするのが確実です。
MacでPDFを圧縮する際のよくある質問
MacでPDFを無料で圧縮できますか?
はい。Mac標準の「プレビュー」で「ファイル」>「書き出す」>「Quartzフィルタ」>「ファイルサイズを減らす」と進むと圧縮できます。画質が低下する場合があるため、別名で保存して確認してください。
MacでPDFを圧縮すると画質は落ちますか?
圧縮方法、選択した品質、PDFの内容によっては画質が低下します。元ファイルを残し、圧縮後の文字・写真・グラフを確認してください。UPDFでは品質と推定容量を見ながら設定を選べます。
PDFを圧縮するとページサイズも変わりますか?
通常のファイル容量圧縮は、A4などのページ寸法を変更する操作とは異なります。紙面寸法を変えたい場合は、PDFページサイズの変更方法を確認してください。
まとめ:MacでPDFを軽量化するなら容量と画質を両方確認
MacでPDFのファイル容量を小さくする方法は、UPDF、プレビュー、Adobe Acrobatオンライン、iLovePDFの4つです。標準機能だけで手早く処理するならプレビュー、品質と推定容量を見ながら調整するならUPDFが向いています。
どの方法でも元のPDFを残し、圧縮後の容量だけでなく、文字や画像が用途に必要な品質を保っているか確認しましょう。ページ寸法、トリミング範囲、PDF内の画像サイズを変えたい場合は、それぞれの専門ページを利用してください。
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